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ドンナ・アンナという役にまつわるあれこれ その3

◆番号オペラの続きの前に

ドンナ・アンナという役と私自身の関わりについて記載しますね(^^)

しっかりした、日本でいうなら重めの声と、軽やかなコロラトゥーラの技術の両方が求められるこの役

私にあるのは後者だけです。

ゼルリーナじゃないの?と言われましても

一般的ないわゆる軽いソプラノのような

軽量級の出し方ではないのと

あとは見た目の問題で、「今」ではないかな…(「昔」はアリだったとは思いますが(vv))



◆持っている声と、舞台での見た目とのバランス

この両方で、曲としてはドンナ・アンナのアリアや重唱を長く勉強し

過去の舞台ではドンナ・エルヴィーラを演じたこともあります。

私にはエルヴィラもレパートリーになる役のようです。

アンナは軽い声だけでは歌いきれない部分が多く、その意味では今回も超難役に取り組んでいます(u_u)



◆初めてアンナのアリアを聴いたのは

音大受験を考える以前のこと。

(ちなみに大学院を出たのが6年前なので、結構昔の話ですね(^^))


エディタ・グルヴェローヴァという、世界的なプリマの声が好きで

中でもドン・ジョヴァンニで歌われる

ドンナ・アンナの2曲のアリアが大好き


私の声には重い曲だから、と

音大に入るまではレッスンに持って行くことも許されなかった曲の(1幕で歌われるアリアは今回のオペラに取り組むまで許可が出ませんでした)

特にコロラトゥーラの技術が満載のパッセージが好きで

当時暇さえあれば歌っていた

というのが

私がコロラトゥーラの曲を歌うようになった原点です。



◆実際お世話になっていた先生には

受験の時点で

あなたはコロ (コロラトゥーラのこと) の箇所がくると欠点がすべて飛ぶ

他も同じように歌えばいいのに

っていうか

マジで教わりたいから

レッスンしてくれない?



と言われていたのですが

自分でも気が付いたらできていた、程度の感覚しかなかったので

残念ながらレッスンは実現しませんでした(^_^;)


◆あれから15年は経ったでしょうか

アンナの2幕の方のアリアをレッスンに持っていった音大生の頃から10年。

このアリアの歌い出し

Non mi dir, bel'idol mio (仰らないでください、私の愛しい方)

という長いフレーズを、途中で息を継ぐことなく

一息で歌い切れるようになったのは、本当につい最近のことです。

(難しいフレーズではあるのですが、ここを一息で歌えなければ、この曲は人前で歌うべきではないと言われていました)



◆公演を間近にして

まだまだ詰めるところはいっぱい

それでも歌える箇所は確実に増えています。


椿姫を全幕、そしてドンナ・アンナという難役を

応援してくださるお客様の前で歌い切る

それが今年の連休の一大目標

ぜひ、見届けに来てくださいm(__)m

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by chiearai | 2015-04-23 18:10 | オペラとコンサートのこぼれ話

ソプラノ新井千惠(新井千恵)のブログ


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